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28/04/2017
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EU外務理事会の主な結論

EU News 407/2016

2016/12/12
欧州連合理事会
ブリュッセル

<日本語仮抄訳>

シリア
欧州連合(EU)加盟国大臣は、アレッポを中心に最新の事態についての協議を行った。フェデリカ・モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表は、市民の保護とシリア全域への人道援助の制限のないアクセスの確保が必要であるとの強い立場で、全ての加盟国の考え方が一致していることを、強調した。

アフリカ
EUとアフリカの関係について、優先課題とともに、新たな課題が出てくる中で、いかにその関係を進化させていくかが話し合われた。紛争を回避し、人間の安全保障を強化し、不安定の根本的原因に対応し、移民・難民の流れを管理するためには、アフリカに関与し、アフリカと連携することが不可欠であることが、強調された。EUのアフリカへの関与において、開発協力が核の一つであることに今後も変わりはないが、経済関係と投資の重要性、雇用創出を支える必要性も強調された。統治、民主主義、人権、それに関連した意思決定プロセスへの参加を、特に市民社会と女性を中心として、推進し続ける必要性にも焦点が当てられた。

移民・難民
12月15日に開催される欧州理事会では、EU移民政策の最新動向に関する現状評価が行われることになっており、それに先がけて、加盟国大臣は、移民・難民問題を協議した。まず、具体的な結果が出始めている連携枠組みの進捗状況を確認した。また、2017年上半期に輪番制議長国となるマルタにおいて、来年2月に開催される予定の高官会議に先立ち、ヴァレッタ・コミットメントの実施についても協議した。欧州委員会は、「アフリカのためのEU信託基金」の下で、これまでに総額にして10億ユーロとなる64の施策が承認されたと、理事会に報告した。

キューバ
モゲリーニEU上級代表、EU加盟国外務大臣、キューバのブルーノ・ロドリゲス・パリージャ外務大臣により、EUとキューバの政治対話と協力に関する協定への署名が行われた。これは両者間で初めて締結された協定であり、政治対話の促進、相互協力の改善、多国間協議の場における協働の進展を規定している。また、キューバの経済と社会の移行プロセスを支えるとともに、持続可能な開発、民主主義、人権の尊重を前進させ、国際的課題への共通の解決策を見つけるための対話と協力を促すものである。

コロンビア
加盟国大臣は、理事会会合を終えた後、コロンビアのフアン・マヌエル・サントス大統領との非公式会談に臨んだ。そこで、EUと参加した加盟国が、コロンビアのためのEU信託基金の制定協定に署名した。

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/en/meetings/fac/2016/12/12/

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