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ギリシャに関するユーロ圏財務相会合の声明

EU News 206/2015

2015/07/17
594/15

<日本語仮訳>

ユーログループ(ユーロ圏財務相会合)は、ギリシャに3年間の欧州安定メカニズム(ESM)に基づく安定支援を原則認めるとの決定に関連し、各国の国内手続き、特に信頼の回復に向けた第一歩となる、最近のギリシャ議会による早急な法的手続きが成功裏に完了したことを歓迎する。

ESM理事会の正式決定を受け、諸機関は、金融支援に付随する政策的条件の細部に関する覚書を速やかに交渉するという任務を託された。

7月12日のユーロ圏首脳会議声明に沿ってユーログループは、ギリシャ政府が国際通貨基金やギリシャ銀行への延滞を解消し、かつここ数週間に期限を迎える債務の支払い義務を果たせるよう、短期のつなぎ融資の可能性について協議した。この点に関し、ユーログループは欧州金融安定化メカニズム(EFSM)の下で利用可能な最大71.6億ユーロを用い、ギリシャに対し短期の金融支援を認めるとの欧州連合(EU)理事会の決定を歓迎する。

この文脈においてユーログループは、ギリシャに対するEFSM計画による損失リスクから非ユーロ圏諸国を守るための法的に強制できる権利を保障するため、2014年の証券市場プログラム(SMP)の利益の同等額を欧州中央銀行の下で設置される口座に移すことに原則同意する。これは、ユーログループ議長からESM宛ての書簡で確認される。SMPの利益は、損失が生じた場合の非ユーロ圏諸国への補填か、不要の場合のユーロ圏加盟国への返還にのみ利用される。ギリシャがEFSMからの融資を返済できなかった場合、債務の回収とEU予算の保護のために用いることが可能な措置が取られる。このため、ESMに基づく支援プログラムに向けた交渉を早急にまとめないことによるリスクは完全にギリシャ側にあることになる。

ユーログループは、非ユーロ圏諸国の非常に建設的な態度を歓迎する。ユーログループは、適切な透明性の確保と、非ユーロ圏諸国との協力強化を約束する。ユーログループは、EU予算やEFSMなど、一般適用に関する全ての問題は、全EU加盟国が関わるEU理事会で協議・決定されることを確認する。

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2015/07/17-eurogroup-statement-greece/